[1:9] 大臣の文官規定
1 ナマエ:ランス/鐵扇會 1999/12/12(Sun) 03:41:14
話題がつきかけてきたので新たに問題提起でも(^^;

憲法66条にある文民規定ですが、やはり問題アリ。
何がというと、軍部大臣たる防衛庁長官に自衛官がなれないこと。
派閥順送り体制での大臣就任では、内閣変わるたびに別の人が就任します。
これでは部内を掌握できるかと不安が常につきまといます。

また、大臣になれる政治家はみんな文民だから、軍事教養がない。
我が国では防大以外では軍事学を教えてないということもあり(これは教育の問題です)、日本における軍事の専門家は自衛官のみです。
その自衛官が軍部の意見として国政に参加できないのは安全保障に関わる重大な問題です。

現在は制服組(つまり自衛官)の最高役職は統幕議長ですが、この職にしても、防衛庁長官のオブザーバーと言っても過言ではなく、権限がとても小さい。
また、人事権とかは内局(国家擬鏤邯嚇を合格した官僚組)におさえられており、この内局側の方が現職自衛官より権限が強いというのも疑問視されるべきではないかと思う。

軍隊の基本的目的は国家を守ること。
そのために、危機管理など、国軍の意見が尊重されねばならないような時に、肝心の自衛官が意見を述べられないというのが現状です。

PKOに行くにしても、現地の情勢を知らない閣僚や防衛庁長官が制服組に勝手に派遣を決定したり、武器使用制限をかけるなど、肝心の自衛官のことをまったく考えてない証拠だ。カンボジア派遣などで問題になりました。
政府は「安全だから」と言うが、安全だったら何も自衛隊がいかなくても民間企業から協力を要請すればいい話であって、あえて自衛隊が行く必要もない。
なぜ自衛隊が行くかと言えば、やはり「安全じゃないから」である。
思い切り矛盾しているとは思いませんか。

だんだん話がそれてきてしまったのでとりあえずこの辺で。(^^;
2 ナマエ:児玉源太郎  1999/12/12(Sun) 16:03:16
小生もそれは危惧しております。かといって現役軍人を大臣には制度上
無理がありますので、小生は退役された将官を大臣にしてはと思ってお
ります。これも前途は多難でしょうが、せめてそれ位の前進を当初の目標
としております。それでは失礼しました。
3 ナマエ:ランス/鐵扇會  1999/12/12(Sun) 23:10:04
>退役された将官を大臣にしてはと思っております

なるほど〜。
しかし、現役の将官に比べれば、人気というか、軍部内に睨みが効かないのではないでしょうか。
ちょっと血気盛んな若手将校をたしなめ、部内の意見を統一するのも軍部大臣の仕事ではないかと思います。

4 ナマエ:Merkatz 1999/12/13(Mon) 05:44:47
それ以前に省への格上げが急務でしょう。
国防が他の省よりワンランク下なのは解せません。
そのときは防衛省ではなく、是非「国防省」にして欲しい。
ああ、国防省!!なんてよい響きの言葉なんだ。

5 ナマエ:ハーロック 1999/12/13(Mon) 13:46:06
皆さんがおしゃることはもっともですが、あまり軍を拡大させぎると、
歯止めがかからなくなるかも。ある程度のところで制限すべきだと思う。

6 ナマエ:児玉源太郎 1999/12/13(Mon) 23:40:26
小生も軍に力を持たせ過ぎるのは危険だと心得ます。故に軍部大臣
退役武官制を推すのであります。制御できない軍隊は、反乱軍より
たちが悪いものと心得ますが如何でしょうか。それでは失礼仕った。
7 ナマエ:ランス/鐵扇會 1999/12/14(Tue) 00:17:03
制限もしくは歯止めは不可欠と自分も認識しております。
シビリアンコントロールの真の意味をここで使うべきかと思います。
すなわち、国策の最終決定権は内閣ひいては首相にあることとし、あくまで軍部大臣は軍事面からの意見を述べるに徹するようにし、政府の政策決定には一切イチャモンつけずにそれに従う。

そしてそのためには軍人の精神的規範となるものが必要となりましょう。
戦前でいうと軍人勅諭に該当するような。
軍人勅諭にしても軍部独裁につながるものではなかったはず、それなのに歯車が狂ったのは宇垣陸相の「国防は政治に優先する」の解釈からでした。
これさえなければ正常に機能してたハズなのに・・・。

8 ナマエ:HK 1999/12/27(Mon) 00:58:57
この件に関しては、四手井綱正中将の書いた、「戦争史概観」という本を、
読むと良くわかるのですが、ドイツというよりプロイセンのビスマルク宰相
軍事大臣ローン、参謀総長モルトケ(大モルトケ)の関係を良く読むと、
参考になると思います。互いに、反目しあう中でも任務というか職責に対し
て忠実になるという事例です。文官優位などということが大げさすぎると、
南宋のようになってしまう。国防とか軍隊というものは家で言えば四本柱
に相当するものです。
 また、統帥権の独立というのは、湊川の戦いに敗れた楠正成が、湊川で
戦うことを反対したが、当時の戦を知らない公家の口出しで湊川に出陣し
たように、純作戦的な要素に不純な政治がはいると悲惨な戦になることを
戒めたことです。「作戦は政治に左右されず」これは一度、発令された
命令は不純な政治的要素によって左右されるべきではないということです。
 だからと言って、政治家が国防を疎かにして良いというのではありませ
ん。政治家が国防を研究して良く理解することは肝要だと思います。
 政治は戦略で補えず、戦略は戦術で補えずと言います。
 できれば、現在の自衛隊では防衛庁長官と統幕議長が対等の権限を有する
ことが良いのではないかと思います。片方に権限が偏ると、人事で問題が
おきてこれが、有能な人間が疎外されてしまうからです。

9 ナマエ:ランス/鐵扇會 1999/12/28(Tue) 03:07:34
長くなったので新たに・・。
HKさんの文へのレスから再開(^^;

>純作戦的な要素に不純な政治がはいると悲惨な戦になることを戒めたこと
なるほど。
ベトナム戦争然りですね。

>だからと言って、政治家が国防を疎かにして良いというのではありません。
>政治家が国防を研究して良く理解することは肝要だと思います

やはり今日本で軍事学を学べるのが防大だけという教育体制に問題があるのです。
大学のような専門知識と共に幅広い教養を培う場で「軍事」がおろそかにされるのはやはりおかしい。
軍事アレルギーで済ませてよい問題ではないでしょう。
国民が軍事に無関心、あるいはヒステリックになっているから、日本はいつまでたっても真の国際貢献ができないんだろう。

例えば湾岸戦争でそれは証明されている。
クウェートは(湾岸)戦争後、アメリカの新聞紙上で、多国籍軍への感謝を表明した。
1個大隊でも派遣した国の名が挙げられているなか、しかしこのとき130億ドルを出した日本の名はなかった。
しかし、その後、日本が掃海艇を派遣したらどうだろう。
クウェート市郊外の多国籍軍参加各国の国旗を掲げた壁画には日の丸が星条旗の右上にあるではないか。
ちなみにこの掃海艇の派遣費用は約13億円。

これは金よりも共に戦った相手(まぁこの場合は人的貢献と言うべきか)への評価の高さがよく現れている。


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