「対人地雷禁止条約の欺瞞」



対人地雷禁止条約が我が国において先ごろ批准、発効された。
多くの人は世界平和に貢献する良いことだと思っているようだ。しかしそれはとんでもない間違いだ。
何故なら我が国の国防にとって地雷は欠くべからざるものであり、これがなくては国防そのものが成り立たないからだ。

我が国の特徴は四方を海に囲まれているということに尽きるだろう。これは何を意味しているか?
「敵が攻めてきずらい、天然の防衛線ということじゃないの?」そう思っている人が多いのは嘆かわしい限りだ。
四方が海、ということはどこからでも容易に攻め入ることが出来るということなのだ。そして防御側は敵がどこから攻めてくるかわからないから、きわめて守りにくい。
攻めやすく守り難い、それが我が国の特徴なのだ。

ではどのような手段を取ることが、国防上有効だろうか?それは敵の上陸を妨害して少しでも時間稼ぎをするということだ。
敵の上陸地点が予測不可能な以上、兵力は分散配置せざるをえない。しかしそれでは各地点の兵力は薄くなり、容易に突破されてしまうだろう。
そこで何らかの方法によって少数でも敵上陸を妨害、味方の増援が来るまで粘るという戦術を取らざるをえない。
その「何らかの方法」というのが、地雷の埋設なのである。

つまり我が国の国防は地雷が極めて重要な意味を持っているのだ。それを自ら放棄するとは正気の沙汰ではない。
「でも世界には地雷のせいで足をなくしたかわいそうな人がいっぱいいる。そんな人たちをほっといていいのか」と言う人もいるだろう。
だが、その地雷は日本製なのだろうか?もちろん違う。旧ソ連・アメリカ・中国等が輸出したものだ。
日本が地雷を廃棄したからとて、世界中から地雷が消えてなくなるのだろうか?輸出元でもない国が廃棄しても世界から地雷がなくなる訳が無い。

一人よがりな偽善のために、1億2000万の国民の生命を危険にさらす。その発想が私には信じられない。
世論が求めたというが、ダイアナ妃の死によって情緒的になった世論にしたがうことが、理性的な人間のすることか?
地雷は悪魔の兵器というが、一発で一人しか殺せない兵器が核兵器より悪魔的といえるか?受動的兵器で踏まないと爆発しないものが、好きな所に落とせる核兵器より残虐といえるか?
条約を批准した国は、日本を除いて地雷が国防上不要な国ばかりである。この事実をどう考える?

私はこのような偽善と欺瞞に満ちた条約からの即時脱退を求める。



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