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冷戦構造が解体された現在でも大国は今だ地球を数回滅亡させる規模の核ミサイルを保有しております。
ニュース等で時折、米ソの会談で核ミサイル配備縮小が合意されるのを聞きますが、まだまだであります。
日本は唯一の被爆国であり、世界に核兵器の廃絶を訴えておりますが、効果は甚だ心許ないものであり、二度と被爆しない為にも核攻撃への備えをするべきところが、反対をするばかりで公共核シェルターがまったくありません。
先進国の中で公共核シェルターがないのは日本ぐらいなもんです。
非常にアブナイ・・・。

日本が直接の被爆国とならなくても、死の灰は大空を覆い日本にも降りかかってきます。第五福竜丸の事件を忘れてはいけません。
国家は国民を守るのが仕事であるのに公共核シェルターを作りません。作れないとも言えます。なぜなら核反対を主張する人々は公共核シェルターは核反対運動と対立するものであると考え、核シェルター作りにも反対しているからです。
核シェルターは確かに直撃を受ければどうにもなりませんが、2次被爆地帯であれば十分に熱線や放射能を防ぐことができ、生存率を飛躍的に高めます。
日本が専守防衛国家であるなら絶対に必要なのが核シェルターであると自分は主張します。


米国やソ連等は当時、核戦争の起こった場合の双方の被害度、人民の生存率をハジきだし、核戦争後の国土再建計画まで立案していたようです。核戦争を想定していたソ連は徹底していて、核攻撃の恐れのある事態になると都市に住む住民は計画的に郊外のシェルターに輸送され、地下鉄やトンネルも利用できるようにしていた。また政府官庁を始め、重要産業機関にも核対策を施していました。
対してアメリカも十分な規模の核シェルターを各地に設置し国民の保護を図った。
また、軍司令部たる全米軍事指揮センターが破壊されても大丈夫なように、戦略空軍がルッキング・グラスという司令部偵察機を常時飛行させていた。この機にはあらゆる電子装置・通信設備が整えられ、例え地上が廃墟となってもルッキング・グラスは成層圏で被爆を免れ、生き残った部隊や潜水艦隊を指揮して戦争を継続するというものである。
ここまで徹底しているのもどうかと思いますが、少なくとも全国民を保護できる核シェルターは必要です。


今は気象庁の分台となってる松代大本営地下壕なんか有力候補だと思う。
ここをちょっと拡張してやれば第一号の核シェルターになろう。
とりあえずまず最初の第一歩を踏み出さなければ・・・。
公共事業でカネを使うなら核シェルターつくりゃいいのに・・・。うぅ・・・。

そんなわけで今、手元にある資料から主要各国の核ミサイルの配備情況をお知らせします。
よくご覧下さい。

1.核ミサイルについて知っておきたいこと

まず核ミサイルの大まかな分類についてです。
核ミサイルは性能によって次の3つに分かれてます。

 ICBM(大陸間弾道弾)
 IRBM(中距離弾道弾)
 SLBM(潜水艦発射弾道弾)

ICBM
その名の通り大陸を越えて攻撃する目的のもので、だいたい1万キロ前後の射程があります。
ICBMの多くは地上固定のミサイルです。
これはカプセルのように施設は全て地中に埋まっていて、そこから発射されます。これは発射土台を安定させる為もあり、敵の攻撃に備えての為でもあります。
弾頭の規模は他のミサイルの中でも最大で、1〜2メガトン級からデカいヤツは数十メガトンはあります。
(10メガトンクラスのICBMは現在はどの国も保有してないようです。)
まさにメガトン級の破壊力を持ちます。
また、核ミサイルの弾頭は一つだけとは限りません。
敵の迎撃を防ぐ為と破壊力拡大の為に2〜10の多弾頭ミサイルがあります。
一つの弾頭のものは約1〜2メガトン。
3つの弾頭のものは約200〜500キロトン規模の弾頭が2つ3つあり、それぞれの弾頭が別個に誘導できたりします。
これにより時間差攻撃や複数の目標に攻撃が可能となるわけです。
なお、移動式(トレーラーのような車体に乗せたもの)は固定サイロ型より射程が落ちます。
これは発射土台となるトレーラーが固定サイロに比べて軟弱だからです。
また命中率も固定サイロに比べ劣ります。


IRBM
これは核ミサイル専用のものではありません。
普通の弾頭も使います。
わかりやすい例でいくと湾岸戦争でのイラク軍のスカッドミサイルがあげられます。
このミサイルは地上基地の場合と可動式のものとがあります。
どっちにしろ弾頭規模はICBMに劣りますが、デカいのは2メガトンある場合も。
射程は大きくて5000キロ、普通は3000キロ前後というところでしょうか。
せいぜい隣の国とか自国へ侵入した敵軍に対する攻撃に使われます。
また、敵の第一次核攻撃の後の報復核攻撃に使用される場合もなきにしもあらずというところです。

漫画「エリア88」では、反政府軍の発射したIRBMでエリア81が消滅しました。
内戦ぐらいならIRBMが手頃ということですか、内戦で核を使うのにも驚きますがね・・・・。
おっと、話がそれてしまった。


SLBM
これは戦略潜水艦の発射する核ミサイルです。
参考までに潜水艦には敵の艦船・潜水艦を目標とする攻撃型潜水艦と核ミサイルを装備した戦略潜水艦があります。
戦略潜水艦はバカでかいく、動きも鈍いですが、恐ろしい一発攻撃ができます。
(攻撃型潜水艦も核魚雷、核ミサイルを装備できますが、これはせいぜい敵艦(隊)を攻撃する為の規模であるので、除外します。)
有名なものではソ連のタイフーン級が北極海に配備されてたりしますね。
この辺りは漫画「沈黙の艦隊」を読むといいでしょう。
さて、どうして潜水艦に核ミサイルを持たせたかというと、核ミサイルの攻撃を受けた場合、こちら側の反撃する核ミサイルが破壊され反撃・報復ができなくなってしまうからです。つまり本土は焼け野原となっても潜水艦は海中で無事に敵の核攻撃を逃れることができ、悠々と反撃ができるというワケです。

とは言っても、なんせ発射土台となる潜水艦は浮かんでいるわけですから、明らかに不安定となり、命中率もICBMやIRBMに劣ってしまうし、あまり規模の大きいミサイルも潜水艦の性質上積み込めません。
よって、もっぱら敵の第二次地帯を攻撃目標とします。
第二次地帯というのは、まぁ敵国の大都市とか、産業地帯とかです。軍基地が無いところとか・・・。

それでも海は世界につながってますし、射程の短さは足となる潜水艦で稼げます。
SLBMの射程は6000〜8000キロぐらいです。
弾頭は単弾頭・多弾頭ありますが、最大でも1メガトンくらいです。普通は200〜500キロトンです。

米ソは今もなおお互いの戦略原潜の位置を探り合い、お互いの戦略原潜をいつでも攻撃できるよう攻撃型潜水艦を配備してたりします。まぁいわゆるイタチごっこですな。


また、艦船の装備するミサイルにも核弾頭は積めます。
もうニュースで御用達の米軍のトマホーク巡航ミサイルも核ミサイルに成れます。
核攻撃が専門ではないので多弾頭ではありません。また射程もトマホークなら2500キロ前後です。
トマホークやハープーンは、本来対艦攻撃用のミサイルですからね。
攻撃型潜水艦もこれらのミサイルは積んでます。
もうひとつ、ミサイルではないですが、砲弾にも核はあります。
いわゆる核砲弾です。
まぁ核戦争なんてのは、最初は戦術核砲弾から始まって徐々に核爆弾とかにエスカレートしてって、戦略核ミサイルの撃ち合いになるんでしょうね。
南無阿弥陀仏・・・。

ついでに、報復核攻撃を担うのは潜水艦だけじゃありません。
航空機も立派な攻撃力です。
冷戦時代、ソ連はICBM、SLBMの数で優れていたが、米軍は航空機の数で圧倒していたことも見逃せません。
いちおう航空機ならどんな機種でも核爆弾は搭載できるのですが、爆撃機に限って言いますと、米軍はB−52がまず挙げられます。
大戦中のB−29の発展型みたいなものです。航続距離は空中給油を駆使すればほとんど無限というそら恐ろしい機種です。
が、なにぶん古くなってるため、また対空兵器の発展により高高度での侵入はリスクが大きすぎる為、現在は後継機B−1、B−2が有力です。
しかし、予算の関係もあり、現在も機数ではB−52が圧倒的です。
B−1はステルス性を持った爆撃機で特筆すべきのが超低空音速侵入が可能なことである。
まぁ防空網が確立された現在、航空機に残された侵攻の道は超低空となるのは当然であろう。
ソ連もほぼ同時期にバックファイア(NATOのコードネーム)を就役させたが、よくよく見れば似ている気もする。
また、B−2は完全なステルス爆撃機である。
これからの爆撃機は音速超低空かステルス能力のどちらかに的を絞っていくんでありましょう。

2.主要各国の核戦力

(注)多弾頭○○キロトン−3という表記の場合、弾頭数が3つでそれぞれ○○キロトンであるという意。

アメリカ合衆国
名称 射程(キロ) 弾頭威力 備考
ICBM ミニットマンV型 500基 13000 多弾頭335キロトン−3 固定サイト
ピースキーパー 50基 9600 多弾頭500キロトン−10
IRBM -
SLBM トライデントC−4型 192基 7400 多弾頭100キロトン−8 作戦中戦略原潜 18隻
トライデントD−5型 240基 12000 多弾頭100キロトン−8
 又は 475キロトン−8
戦略爆撃機 B−2 21機
B−52 94機


CIS(旧ソ連)
名称 射程(キロ) 弾頭威力 備考
ICBM SS−18型 186基 10000
  〜13000
多弾頭500キロトン−8〜10
 又は 750キロトン−10
 又は 単弾頭20〜25メガトン
SS−19型 239基 10000 多弾頭500キロトン−4〜6
 又は 単弾頭5メガトン
SS−24型 92基 10000 多弾頭300〜500キロトン−10 固定サイロ型
鉄道移動型
SS−25型 360基 10500 単弾頭550キロトン 路上移動型
IRBM
SLBM SS−N−8型 60基 7800〜9100 多弾頭800キロトン−2
 又は 単弾頭1メガトン
作戦中戦略原潜
         28隻
SS−N−18型 192基 6500〜8000 多弾頭200キロトン−3
 又は 100キロトン−7
 又は単弾頭450キロトン
SS−N−20型 120基 8300 多弾頭100キロトン−4
SS−N−23型 112基 8300 多弾頭100キロトン−4
戦略爆撃機 Tu−95(ベア) 85機
Tu−160
(ブラックジャック)
25機


フランス
名称 射程(キロ) 弾頭威力 備考
ICBM -
IRBM SSBS S−3型 18基 3500 単弾頭1.2メガトン S-3型ミサイル基地は閉鎖工事を行っている。
SLBM M−4型 64基 4000 多弾頭150キロトン−6 作戦中戦略原潜 4隻
戦略爆撃機 ミラージュWP 5機



イギリス
名称 射程(キロ) 弾頭威力 備考
ICBM -
IRBM
SLBM (※)トライデントD−5型 48基 12000 多弾頭100キロトン−8
 又は 475キロトン−8
作戦中戦略原潜 3隻
戦略爆撃機 -

 (※)ポラリスA−3TK型も保有していると思われる。
    射程:4630キロ 弾頭:多弾頭200キロトン−3


中華人民共和国
名称 射程(キロ) 弾頭威力 備考
ICBM CSS−4 不明 13000 単弾頭5メガトン 正式な配備数不明
そう多くはないと考えられる
IRBM CSS−2 不明 2800 単弾頭1〜3メガトン IRBMは総数約100基程度を
保有していると考えられる
CSS−3 不明 4750 単弾頭2メガトン
CSS−5 不明 1800 単弾頭250キロトン
SLBM CSS−N−3 12基 1700 単弾頭250キロトン 作戦中戦略原潜 1隻
戦略爆撃機 -

なお、中国は1999年8月3日に新型ICBMの実験を行った。
移動式のもので、コード名「DF31」だという情報がある。
これは射程8000キロ、いちおうアメリカまで届く。
届いてもちゃんと目標に当たる保証はどこにもないが(笑)

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