松代大本営地下壕

日本の敗色が色濃くなってきたころ、長野県の松代では大がかりな工事が秘密裏に進行していた。それは丹那トンネルよりも長く、砲爆撃に耐えられるように堅い岩盤を貫いた地下壕は延長10キロ、三段階400メートルにも及ぶ半地下建造物だ。

「倉庫」という名目で、当時の金で2億円、延べ300万人を動員し8割方完成したところで終戦を迎えた。 本土決戦の際は大本営・皇室をここに移して戦うはずであったが、原爆投下、ソ連参戦、そして天皇の聖断が下り徹底抗戦は断念された。

地下壕跡は2ヶ所にあるがその一部は現在気象庁の地震観測所となっている。ちなみに松代地下壕跡に地震計を設置してまもなく、地震が群発して、貴重な観測データが得られたという。あながち無駄な工事ではなかったかもしれない。

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