満鉄線の爆破(柳条溝事件)

昭和6年9月18日の夜10時過ぎ、奉天からやや北方の付近で、一大爆音が轟き、満鉄線が破壊された。

爆破は関東軍の虎石台(こせきだい)独立守備隊島本大隊川島中隊の第三小隊長・河本末守中尉が上官の命を受けて実施下のだった。彼はその夜、数名の部下を率いて現地に赴き、満鉄線奉天行レールの継ぎ目の表面(恐らく内側?)に方形黄色火薬4個(一説には6個)を密かに装着し、これに点火した。

なにぶんにも満鉄は自国経営の鉄道だったので、彼はことさら威力の弱い火薬を用い、しかもこれを地下に埋めて爆破を有効にするような手段をあえてしなかった。

そのため、爆音こそ凄まじかったが、損害の程度は知れたものであった。たかだか前後のレールが継ぎ目からそれぞれ外側に湾曲して、約80センチの空隙が生じたぐらいで、レールが飛散したかどうかも怪しいものだった。

戻る